雪まくり/俵雪/snow rollers

2021年2月10日 秋田県大館市
風通しのよい雪原(水田)で雪まくりが見られました。大きいものでは直径30㎝。これは庄内地方などでは俵雪とも呼ばれているようです。田んぼに現れることが多いので、俵雪という表現はぴったりかもです。発見したのは昼休みで、朝の出勤時は無かったことから、当日の8時~12時の間に形成されたものと推定されます。

雪の状況を簡易的に観測したところ、現地の積雪は36㎝で、地上から32㎝までは、ざらめ雪を主体とする硬い雪の層があり、その上に4cmの新雪が載っていました。気温はプラスで雪玉を作りやすい湿った雪でした。そこに適度に強い風が吹き、転がり面である硬い積雪層の上を雪玉が転がりながら、湿った新雪をくるくる巻きつけ大きくなったと考えられます。まさに、雪のロールケーキです。

①土台(硬い雪または氷の層) ②湿って固まりやすい雪 ③雪球を転がすような適度に強い風

この3つの条件がそろわないとみられない現象であると思われます。


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